アイ・キャン 四之宮 淳さん
岩国が第2の故郷
岩国移住のきっかけ
地域密着の情報を発信しているケーブルテレビ局アイ・キャン。
そこで、ケーブルテレビ設備の保守を担っているのが四之宮(しのみや)さん。日々、岩国の快適な通信環境を守っている。
四之宮さんは愛媛県出身。
広島県の大学を卒業後、広島の企業に就職。山口県周南市の営業所に配属となり、プラントの検査業務を行っていた。
入社して3年が経った頃、「このままこの仕事を続けられるのだろうか…」。そんなことを思い始めるようになった。
そんな時、アイ・キャンが新たにインターネット事業を立ち上げるため、人材を募集しているという話を聞いた。
インターネット利用者が急速に普及し始めていた時代。
四之宮さんも、パソコンでインターネットをよく利用していたので、興味が湧いた。
仕事の内容は想像もつかなかったけれど、すぐに面接を受けた。結果は不合格。
インターネット事業を立ち上げるにあたり、資格保有者が必要だったから。
「その資格を取得すれば、採用しよう!」。
当時の社長に言われ、一念発起!勉強に専念するため、仕事を退職し、愛媛県の実家に戻った。
一年後「電気通信主任技術者」の資格を取得。平成12年、晴れてアイ・キャンへの入社が決まり、岩国での生活が始まった。
支え合って子育て
その後結婚、現在は小学生から高校生までの子供3人、家族5人で暮らしている。
「子供が小さい頃は、錦帯橋へよく遊びに行っていましたね」。
近所にも小さな公園が多く、子供と遊ぶ環境が整っているという。
忙しい仕事の合間に時間があれば公園で遊んでいた。と、思い出を懐かしそうに話してくれた。
近隣の人にも恵まれ、時には近所の子供たちも連れて一緒に買い物に行ったりと、お互いに支え合い子育てをしてきた。
子供が大きくなった今でもその交流は続いている。
自治会の役員を務めたこともある。「正直、自治会の役員は大変だと思っていたんです」と苦笑い。
でも実際にやってみると、今まで話したことがなかった人とも顔見知りになり、出会えば立ち話することも。
さらにお隣の自治会の人たちも顔見知りになる。つながりが広がり、今ではそれが楽しみになっているという。
第二の故郷
「大学時代にもよく岩国には遊びに来ていたんですよ。お決まりの『山賊』とかね」。
広島の大学だったので、岩国は身近な町だった。でも住んでみてわかったことがある。
あるとき、通信障害でテレビが映らなくなった。すぐにお客さんのところに駆けつけた。
当然苦情を言われると思っていたが、お客さんは「大変ね。ありがとう」と、作業が終わるのをずっと待っていてくれた。
その時、人の温かさを感じたという。こんなことは、早い復旧を求められる都会ではありえないことなんだとか。
「岩国は僕の地元に似ているかな」と笑う。人が温かくて、海も山も身近にある。
気が付けば、岩国に住み始めて18年。四之宮さんにとって、岩国はすっかり第二の故郷になっている。
TEL/0827-22-5678