岩国ファミリーサポートセンター
「働き方改革」が話題になることも多い近頃。
育児参加に積極的な“イクメン”などのワードを耳にします。
とはいえ、働く親御さんたちにとって
『仕事と子育ての両立』は簡単ではないのが現状です…
岩国市で< お互いに助けたり、助けられたり >子育ての相互援助活動を展開する【岩国ファミリーサポートセンター】
お話くださったのは、チーフアドバイザーを務める河田さん。
ー< 働きながら子育て >を考えるとき、『実家が遠いと、仕事と子育ての両立は難しいかしら…』という思いがチラリと頭をかすめたり。
パートナーが共に働く中、特にお子さんが小さな時期などは大きな壁に見えてしまうことも多いと聞きます。
河田さん:確かに子育てにおいて、頼れる実家が近くにあるのは理想でしょうね。とはいえ、皆さんが実家あるいは義理のご両親が近くにお住いとは限りません。むしろ、今はそういった方は少数派かも知れません。
ー困ったときや解決の糸口が欲しい時、インターネット上の情報や指南書の知識にたよることが一番浮かびます。もちろん、解決へ導いてくれる場合もあるでしょうが、それだけではどうにもならないことも多々あるのではないしょうか。
河田さん:インターネットや書籍での知識に頼っていては、孤独になりがちです。 理解者や協力者の存在は本当に大きな支えとなります。
地域の中で開拓していけますよ! ご近所さん、ママ友、保育士さん…
お互いに助け合える仲間がいる。それは子ども達にとっても安心できる素敵な環境となるでしょう。
自然と笑顔に触れる機会も増えるのではないでしょうか。
ーパートナーやおじいちゃん、おばあちゃんだけにこだわる必要はないわけですよね。
ー『岩国ファミリーサポートセンター』の活動について教えてください。
会員同士が子育ての相互援助をする仕組みだそうですね。
河田さん:はい、岩国市にお住いの方なら、年齢・性別に制限なく、どなたでも会員になることが出来ます。
“依頼会員さん”は、生後6か月から小学6年生までのお子さんの子育てを応援してほしい方。
“援助会員さん”は、仕事や家事の傍ら、出来るときにできる活動をして子育てを応援したい方。
どちらも事前にセンターで登録が必要です。
活動の流れでは、内容にあった双方のマッチング、事前の詳細打合せにセンターのアドバイザーが必ず付きます。 お子さんがさんの年齢や健康状態など、丁寧にヒアリングして個別の対応を心掛けています。
ー“依頼会員さん”と“援助会員さん”の相互理解と信頼のもとに成り立っているんですね。
河田さん:そうなんです。 特に、皆さんの思いやりと感謝の気持ちがこの活動の要なんですよ。
お仕事の都合でお子さんの送迎やご自身の休息や時間を持ちたい時など一時預かりを頼まれるケースなど様々です。
ーちなみに、送迎・預かりの例というと具体的にどんなことでお話がありますか?
河田さん:本当に色々ですよ。
*保育所までの送迎を行う*
*保育所の開始前や終了後に子どもを預かる*
~ お子さんを預かるその他の例としては ~
*放課後や学童保育終了後*
*学校の夏休みなどに*
*保護者等の病気や急用の場合*
*冠婚葬祭ほか、兄弟の学校行事の際*
*保護者等の買い物や外出の際*
ーえっ、買い物の場合にもお願いできてしまうのですね!
お子さんが小さな時期の外出はなかなか予定通りにいかないものですよね。断念してリトライすることになったり…。
ちょっとしたことでも、いざという時に頼れる存在に心当たりがあるというだけでも心の救いになりそうです。
河田さん:そうなんです。 以前は“依頼会員さん”だった方が、お子さんの小学校卒業を機に退会されて、その後“援助会員さん”として再登録していただくこともあるんです。
『できる人が できるときに できることを…』が自然と合言葉のように
ー地域のみんなで子育て! 温かい気持ちが集まって心強いですね!!
河田さん:ええ、不安や不満は抱え込んでしまわず、どんどん周りのひとに甘えて頼ってしまえばいいんです。
そして、次はご自身の経験を活かして、支える側として仲間になってくれたらとても嬉しいです(^^)
ーカラフルな折り紙で飾られた室内掲示板には、手書きで丁寧に書き込まれた会員さん向けの案内が何ともほっこり💛
会員さん同士の交流を図ったり互恵関係が円滑に続いていくよう日々活動されている『ファミサポ』の皆さん。
笑顔の絶えない職場、とっても居心地良かったのでした♪
岩国ファミリーサポートセンター
岩国市桂町2丁目6-1(こども館内2F)
開所時間:9:00-17:00 ※日・祝日はお休み
電話:0827-35-5271 / FAX:0827-35-5272